昨今のビジネス環境は目まぐるしく変化しています。人材不足や生産性の低迷、経営課題、時間効率化については、今後の課題として取り上げる企業も少なくありません。上記を解決する手段として、RPAツールの導入を検討している企業も多いです。しかし「RPAツールは様々な種類があるし何を導入していいかわからない」「何を基準に導入して良いのかわからない」との声も数多くあります。
今回は、そういった方々に向けて、おすすめのRPAツール4選と導入時のポイントをお伝えします。RPAのメリットとデメリットも紹介するので、読み終えた後はご自身の企業に合うぴったりなツールが見つかるはずです。
RPAとは「Robotic Process Automation」の略称であり、ロボットが人に代わって業務を行うことを指します。ロボットが業務を行うことで、人材不足の解消や業務効率化、ヒューマンエラーの削減、生産性の向上に繋がります。データ入力や日報の作成など、日々繰り返し行う業務において絶大な効果があるのです。
RPAを導入することで、あらかじめ設定した通りにロボットが作業を行います。人が行うよりも品質・スピードが一定のため、作成したデータや売上の集計結果などを必要な時間に確認することができるようになります。
RPA導入前は数時間かけて作成していたものが、RPAによって僅か数分(数十分)で作成できるようになります。ロボットが動いている間は、別の業務に時間を割くことができ、より有効に時間を活用できます。業務の効率化ひとつで部署・企業全体の生産性を上げることにも繋がるのです。
単純作業や繰り返しの作業をRPA化することで、今まで割いていた工数を削減できます。日々繰り返し行う作業こそ時間がかかり、その分人件費も膨らんでしまうケースが多々ありますよね。RPAを導入することで大幅な人件費の削減に繋がります。
人手を伴う作業は、誤発注や手順ミスなどのヒューマンエラーがつきものです。RPAはあらかじめ設定された通りに作業を進めるため、ヒューマンエラーの防止に繋がります。
ロボットを利用する利点は業務の効率化やエラーの減少以外にもあります。ロボットは人には不可能な24時間の稼働ができるということです。毎週の土日に一週間分の売上レポートを作成したい場合においても、人材や時間の調整が必要なくロボットに任せることができるのです。
今の日本では人材不足が深刻です。そのため「日々の繰り返し作業だけで一日が終わる」「業務の改善案をまとめたいけど時間がない」など、
他の仕事になかなか着手できない経験がある方も多いのではないでしょうか。人材が増えれば解決する問題も、そもそも人材の確保が難しいこともあります。RPAによる自動化は人材不足を解消し、今まで着手できなかった仕事に人手を回すことができるようになりました。
業務をRPA化することで働き方の関心の向上にも繋がります。何をどうすれば生産性が上がるのか、常に考えるようになるため、RPAを導入することで働き方改革のきっかけを作ることができます。
予期せぬトラブルやシステム障害によって業務が停止した際に、復旧作業が難しくなってしまいます。RPAを導入することで業務は自動化できますが、障害時の復旧作業は人の手により行う必要があるため、不慣れなケースが多いのです。一度止まってしまうと復旧までに時間を要することもあるため、事前に対応策を練ることが重要です。
RPAはあらかじめ設定した通りの動きしかできません。もしも設定ミスが発生した場合は、誤った作業でも継続してしまうため、事前のテスト運用は欠かさないようにしましょう。
RPAによる自動化が進むと、RPAの効果や重要性に頼り切りになってしまいます。時間が経つにつれ、RPA化した部分の業務内容が不透明になりやすく、ブラックボックス化に繋がります。
RPAを導入することで社内のシステムやツールを連携することができるようになります。とても便利である反面、IDやパスワードが外部に漏れてしまった場合の損失も計り知れません。ロボットの管理方法も重要となるため、RPAを導入する前に運用方法をしっかり決めておくことが大切です。
WinActorはNTTグループが提供している国産市場シェアNo.1のRPAツールです。
*ミック経済研究所2019年10月発刊 「驚異的な拡⼤続くRPAソリューションの市場動向2019年度版」より
UiPathはRPAツールの筆頭候補と言えるほど世界規模で活用されています。
国内大手企業におけるRPAの浸透率で1位(*)
*MM総研「RPA国内利用動向調査 2020」の国内大手企業におけるRPAブランド別の浸透率
RPA テクノロジーズ株式会社が提供する、RPAサービスです。
サポートが手厚く、初めてのRPAにも最適です。
英国産のRPAツールで、大規模な運用管理を得意としています。
金融機関や行政機関など機密性の高い業種の導入事例が多く、セキュリティ面も強固であることが伺えます。
RPAツールを選定する上でとても大切なポイントを紹介します。業務内容に合わせて最適なツールを選択するためにも必ずチェックしましょう。
RPAツールには必ずデスクトップ型かサーバー型のどちらかに属します。どちらを導入するかについては、運用規模や企業規模によって異なります。
デスクトップ型はPC毎にインストールして使用します。PC単位でツールを使用できるため、社員が少ない企業においては扱いやすいです。RPAはロボットの管理が難しくなるデメリットがありますが、デスクトップ型であれば使用者レベルで管理できるため、煩雑になりにくいです。
サーバー型はサーバー内に直接インストールして使用します。RPAに関するデータを全て集中管理できるため、中~大規模の企業においてはより効果的に扱えます。
また、同時に稼働できるロボット数も多く、部署・全社レベルでの運用が可能です。
せっかくRPAを導入するのであれば、目先の業務だけに囚われず、今後の事業展開を見据えてツールを選定したいところです。一部の業務だけを永続的に自動化するのか、後々は全社レベルで導入を検討するのかを見定めることで、最適なツールを導入することができます。導入してから後悔しないためにも、じっくりと選定することが重要です。